ファイアエンブレム

タイトル画面。結構カッコいいぞ
このゲームも衝撃的だった。単純にシミュレーションとRPGの融合で、最初 だった?(少なくとも自分はそう思った)。 シミュレーションゲームの中でも、ユニットが成長する要素が結構有ったけど、 全体的なドラマの設定とか、ファンタジー系に沿った細かい剣や魔法の設定は、 見たことが無くなんかこれ、他のと違うぞ?面白いかもって第一印象だった。
で、例のごとく、事実に基づくこのゲームの特徴と主観的な感想が以下の通り。 (注:シリーズでではなく、本ファミコン版でのものかもしれない)
- ユニットが復活しない。
今でもこのシリーズの特徴?とにかくやられるとユニットが復活しない。 初めは、あれ、あいつどこ行ったんだ?とか。 (普通は、次の面で復活と考えると思うぞ。俺だけか?・・・確かに気に なるセリフ吐いてたなあ。くらいしか思わなかった) 気づいたら、「まじかよ!」って思った。しかし、これを知って本当に このゲームの見方が変わった。
- RPGに匹敵するストーリー性
ラスボスが居る。ラスボスを倒す為に色々な場所を旅する。そして仲間と の出会いと別れ。伝説の武器や魔法を求めて。ユニットの成長。これって RPGゲームで特徴的なものなのに、このゲームにはあった。
- クラスチェンジの魅力
というかクラスチェンジ後の職業に惹かれた。 傭兵→勇者。ソシアルナイト→パラディン。アーチャー→スナイパー。 ペガサスナイト→ドラゴンナイト。魔道士→司祭。 上位職がカッコいいから、レベル上げが燃えてくる。 途中からいきなり上位職の奴とかも入るけど、平から鍛えた奴のが強く なれるのも魅力。だからとても大事に育ててしまうのだ。
- 面の途中セーブ不可
実際は有るには有るんだけど、中断後のデータは上書きされるので、結局、 大事なユニットが死んだら、面の最初からやり直すしかない。だから、1 面1面の緊張感がかなりある(1.の要素もかなり絡んでいる)。
- 宿敵の存在
黒騎士カミュ。最後にストーリーを盛り上げてくれるぞ。しかも強い。 俺はこの死にそうにつらい面を何度も何度も、やり直させられた。 その分、最初にエンディングを見た時が感動だった。 (ちなみに、こいつは仲間にならないのか?ってんで調べる為のアタック もした。)

力、守備力、素早さが20に近ければ、ほぼ最強ユニット(ハーディンだった) 最終面になるまでに、こんなキャラが大体1~2キャラ出来るようになる。誰かはランダム。
カセットに残っていた最終面と、1面時のアベルとカインの データの比較です。適当にやった時なので2人ともあまり 強くありません。でもやっぱり同じくらいのデータに なるのだ。 (登場時期が同じだしそりゃそうなるのだろうなあ。 少しは意識して調整もするけど。)




正直、このゲーム難易度は少し高いと思う。クリア出来ずに何度もアタックし た面が、いくつも有った。また、敵キャラが味方になるのも知らず殺してしま って、またまた同じ面を・・・ってのも多かった。しかし、挫けずに頑張った。 敵の侵入レンジギリギリに張る方法とか、壁キャラで防いでる間に、弓隊で攻 撃とか、ヒットアンドアウェイとか・・・別に誰から、教わってもいないのに なあ。 当時はインターネットもないのだ。自分でもよくやったと思う。
とにかく自分は、最初にクリアした時が感動だった。
最初に入るキャラで「カイン」と「アベル」が居るんだけど、当然思い入れも 強くなり、ずっとライバルのように育てていた。そうしたら本当に我が軍の双 璧になった。この2人が居れば。みたいな。本当にこの2人強くなったなあ。 みたいな。勝手に中の良い2人のシーンを思い浮かべたり。能力値も見事に 競ってたんだよなあ。若干「カイン」が上? で、かなりの試行錯誤を重ねてなんとか脱落者無しの状況で、ついに運命の 「カミュ」の面に突入。
初めはよくわからんでとにかく脱落者が出まくった。マリクがやられてリセッ ト。ハーディンが死んでリセット。あげくマルスが死んだりとか。そんな中で も「カイン」と「アベル」が獅子奮迅の活躍で毎回頑張ってた。 自分も正直「他の脱落者に注意すればこの2人は何とかなる。」という絶大な 信用が有った。 そして何度も何度もリセットして、ついに大将のカミュと対決。なんかアカネイアの王女と 恋仲っぽいぞ。敵国の悲しい王子のようだ。倒すのが心苦しいってゆうか、実は仲間になるのか? そんなことを考えながら、当然「アベル」「カイン」でアタック。
最初にアベルでアタックして、なんとかHPが耐えられることが解った。そう してカミュのHPを削って、ほぼ間違いなく次の攻撃で倒せるのは明確だった。 最後の止めで「カイン」でアタック。HPはほぼマックス。 本気でこの時もう心の中で、はしゃいでいた。「やった!この難しい面をクリ アした!」
しかし、次の瞬間青ざめた。クリティカルヒットで1撃即死。 そもそも次の攻撃で止めにならなかったのだ。反撃でなんと「カイン」が死亡 した。
「なんでこんなところでクリティカルが出るんだよ!」 もう一度面の最初からクリアしようとちょっと思った。挫ける自分が嫌だった。 しかし、もう一度ここまでこれるのだろうかという気持ち、それとこの先の面 を見たいという気持ちが出てきた。 (そもそも、カミュが仲間になるかもしれない。まず一回クリアしてみて調べ てから再挑戦してやる!) 実際カミュは、その後、何度もチャレンジしてクリティカルを良く出す敵って ことは解った。 だからこの面は、何度アタックしても苦にならないように、その前の段階を、 ほぼ無難に、速攻でカミュまで行けるようになっていったのだ。
しかしなあ。最初の対決で、最後の最後でクリティカル!
しかも双璧の片割れ!それまで獅子奮迅の活躍!

アーマーナイトは移動力、素早さが無い。ドーピングで無理やり速度アップさせていた。 (でもクラスチェンジが無いので弱い・・・)多分、試しにアーマーナイトを強くしてみたかったんだろう。 実はこいつも1面からいる・・・。俺らしいと言えばまったく俺らしい。
そしてその後、死んだ「カイン」を弔うかの如く「アベル」の脅威的な活躍! パラメータはほとんど全て20! 最後のラスボスは「グラディウス」を持ったアベルとマルスで倒すことになっ た。
こんなストーリーはユニットが復活するシステムだったら出来なかったのだか ら、感動も一塩だ。さらに止せばいいのに、一人一人のその後なんてエンディ ング付けやがって。 悔しさと感動で半泣きしてしまったぜ。ちきしょう。死亡者「カイン」1名。 その後に1名も殺さず再クリアしたことは当然。しかし「カミュ」は仲間にな らないらしい。 それだけは最後まで心残りだった。 (ということで続編も買っていったのだ。それはそれで嬉しい結果も残ってい る。)
このシリーズではこれの他にもSFC版の「聖戦の系譜」がとても良い出来だ と思っている。というか、これが良すぎてその後を買ってなかったりw。 こっちについても後日なんか書こう。