昭和の時代、趣向を凝らしたクイズ番組がいっぱいあったなー。
この１００人に聞きました以外にも、クイズダービー、タイムショック、
ぴったしカンカン、アメリカ横断ウルトラクイズ、霊カン山カン第六カン、
なるほどザワールド、クイズグランプリ、連想ゲーム、ヒントでピント、
アップダウンクイズ、アタック２５、１００万円クイズハンター、ドレミファドン、
世界まるごとＨＯＷマッチ、、、
特筆したいことは、クイズシステムの個性というかオリジナル性。
クイズ内容についてというのもそうだけど、ただ、クイズ出すのではなくて、
どのようにして出題するかとか、どういった内容をどのように一般視聴者にアピール
するかとか、全世代に共通出来る内容とか、、、
今だってそうだ。ただ、今じゃ出来ないなーと思うものも確かにある。
逆に、こういうシステムもしかしたら今のが受けるかもと思うものも。

この１００人に聞きましたってのは、斬新だった。条件に有った人を１００人
問題の答えについてアンケートを取って、アンケート結果の上位を当てるってもの
なんだけど、この正解の人数がそのまま得点になってる。
そして１位を当てる・・・だけだと深みが無いから、上位の５つとか６つを当てる。
１位を当てると得点が高い。しかし、全ての答えを当てないと相手側に最後の
選択権を与えてしまい、それで正解されると逆転される。
今気づいたけど、えらく練りこまれたクイズシステムだな。５人１チームってのも
斬新だし。うーむ。ポイントを挙げると、

１．５人１チーム
　　一般視聴者でどんな関係でもいいので５人１チームを作ってチーム対戦と
　　している。よって答えを順々に１人づつ答える形式となっている。
　　ただし、最初の回答権を取得する対戦は、１対１の早押し。

２．人数がポイント
　　１位の答えがＸＸ人とすると、それがそのまま得点となる。
　　問題の妙というか、答えが割れるものが多いので、推測が難しくなっている。
　　例：「○じめ」で、○にある言葉を入れて回答してください。とか・・・

３．答えを当てるのではなく、答えを推測するクイズ
　　１つに対する１つの答えを求めるのではなく、いくつもある答えを推測する。
　　この為、むしろ発想力が求められる。

特に特徴的なのが、３．だと思う。
例えば、「○じめ」の問題だとして、普通に考えれば、まじめ、けじめ、いじめ
などはすぐに思いつく。しかし、人それぞれであるので、ごく少数の意見がある。
それが思いつくかどうか、が、ポイントになってくる。また、まじめ、けじめ、
いじめ等のうち、どれが一番票を集めたか推測する必要がある。

ただ、このシステムだと、まったく問題が無いとは言えないかもしれない。
というのは、有る程度割れる答えが推測される問題を考えなくてはいけなくて、
問題自体の練りこみが必要となり、とても難しいことなように思う。
さらに、実際に調査をしても、番組で使用するにたる答えの結果が取れないと、没。
となってしまうので、頻繁な調査を行う必要がある。
そもそも、偏った数値すぎる答えだらけだと、番組として成り立たない。最後の
トラベルチャンスなんか特にそうだと思う。ということは、いい数値になるまで、
何度も取りなおしをした可能性がある。１００人に聞きました。って言ってるけど、
多分、１００人アンケートを、何回か取りなおした問題もあるんじゃないだろうか。
アンケート結果がいくつかの結果から選択されていたとしても、視聴者は気づかないし、
嘘を言っているわけでもないし。１００人ってのもその辺にあるのかもしれないし。
だからだろうな。アルバイト募集でこの番組の調査員なんてのが当時有った。
見ているとあまり気づかないけど、スタッフの影の努力はかなり有ったんだと
思う。そのあたりの努力の結晶が、後世に名を残しているんだろうな。
(少なくとも俺は覚えていた)
また、発想力を求められる問題を作る。＝その問題を作る人間の発想力が求められる
わけで(問題を考える時、想定される答えを考えなくてはいけないし)、当時のスタッフ
達の発想力に感服する。

主観では有るけど、人間の社会は、結局最後は発想力だと思う。

そういえば、当時の思い出だけど、「ある、ある、ある・・・」とかって学校でも使ったな。
懐かしい。ってゆうか番組見てる最中でも普通に言ってるし。この番組で一番印象に
残ってる言葉だな。後はさっきの調査員の話かな。俺調査受けたことあるぞ。とか、
あそこらへんで調査してるぞ。とか。色々と噂が立った。
・・・そんなところかな。

最後に。
やっぱり人間は色々な考え方が有って、それが有るから面白いと思う。
また、逆に色々な考えが出るように目指す。その為、発想力を鍛える。
これを否定すると、「つまらない」ってことになるのだろう。
昔のもので良いところは、やはりこの「発想力」なんだと思う。